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TaimenFishing in Mongolia! 2

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アムール・タイメンを求めてのモンゴル、エギン川での釣行。

後半はポイントを下流に移動しながら、当初の目的地タフ川の合流点を目指す。
2~3日前には6~7本のタイメンがキャッチされているポイントなので期待がふくらむが、コンディション的に日中はタイメンが表れないようなので、車で少し動いては各ポイントでのんびりとタイメンを狙ったり(釣れないが)レノックやグレイリングを釣ったりと、わりとユッタリと(遊牧的に?)時間がすぎていく。

 

 

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このポイントも先生曰く「Many Many Taimen」沢山タイメンがいると言われるが…
川の向こうに外国人ツアー用のコテージが並ぶ。リッチなフライフィッシャーはヘリを使ってここまで一飛びにタイメンに詰め寄る。
木陰で長めの休憩。この日の昼食は肉うどんと度数が低くて甘いモンゴルワイン。クック係りのジャックさんに仕上げに魚醤をかけてもらうと汗をかいた体に嬉しく美味しい。
右下に写るのは日本でビジネスをしていたこともあるバータルさん。今回は通訳をしていただいた。

 

 

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変わった品種?と思ったら小さなうちに立ち枯れしたシダか何か…
寒暖の差がはげしく、根を張りながらも自然のドライ植物ができてしまうほど乾燥した大地

 

 

 

 

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タフ川の合流に到着するとジャックさんが河原におりて流木を投げはじめる。キャンプの準備は焚火の薪ひろいから。
夜の短いモンゴルでは昼寝も大切。こんな僻地でこそThermarestの信頼性が実感できる。コンパックチェアーを組み合わせれば、ちょっとした休憩もファーストクラスの座り心地。
日が長いのでGOAL ZEROのソーラーパネルは休む暇なく働かされる。小さいながらにモバイル、デジカメ、USB対応のランタン等もちこめる電子機器の電力供給に活躍してくれた。
普段、店頭であたり前のように取り扱っている商品でも、考え抜かれた仕様に改めて感心させられる。

 

 

 

 

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流れ込みには想像通りたくさんの魚が待ち構えていた。
20cmに満たないグレイリングからレノックなら40cmをこえるサイズも良く釣れる。活性の高い朝から昼くらいまでははドライで、ライズの収まる午後からでもルースニングなら、飽きない程度に反応がある。十分にゲーム性が高く楽しい釣りだが、常に頭の隅にタイメンがちらつく。それを狙える時間帯でないのは分かっていても、「もう一度キャッチする事が出来るのか?」そればかりを考えてしまう。

 

 

 

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タフの水はエギンに比べ水温が低く透明度が高い。
浅瀬を歩くたびに小さな魚の群れが絨毯のように動き回る。グレイリングやレノックも多く集まる清涼な水に魚たちも喜びを感じているように見えてしまう。川底は小さな玉石が多く水浴びにも最適。空気がとても乾燥しているので3~4日のキャンプ生活でも体は臭くならないが(臭くないはず!)日差しが強く気温の上がる日中の体を心地よく冷やしてくれる。

 

 

 

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あまりに日差しが強いので木陰で一休憩。
日向と日陰の温度差が大きく、涼しい風の吹く河原で昼寝をすると風邪をひいてしまいそうなほど体が冷える。こんなことでも「自分は本当にあの蒙古高原に来ているんだな。」と、ひとり嬉しくなってしまう。

 

 

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川底の明るいポイントで釣れた発色の鮮やかなグレイリング。
北欧の個体に比べ背びれが小さいようだがギニアフォールのように鮮明なスポットが印象的。
脂鰭にもエメラルドから赤にグラデーションがかかっている。釣れるポイント(川底の色など)により体色や体型に個体差があるので、引きはあまり強くないが全てが美しく、いくら釣ってもあきない魚だ。

 

 

 

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夕食の準備をしていると放牧された馬の群れが帰っていく。
これだけ明るくても午後20:00。昼間のつもりで釣りをしていても、声をかけられるとこんな時間。ここで初登場のガイドリーダーのテムジンさん。なんとチンギスハンの幼少期と同じ立派なお名前。今回の旅のコーディネーターで裸で写っていますが、お若いうちはスコットランドへの留学経験もあるインテリな方。日本のシングルモルト山崎のお土産を喜ばれてました。キャンプ中の主な役割は「酒とタバコとつまみ食い。」
主食は肉!と言うだけあってランクルに備え付けたフリーザーには牛や羊の肉がたっぷり冷やされている。

 

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肉ばかりではなく、たまには魚も。ぶつ切りにされたレノックはこの後スープに。塩味にネギを入れただけのシンプルな味付けだが白身魚の潮汁に引けを取らず上品な味だった。

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バイナ先生が最後の夜に作ってくれた伝統的な歓迎料理ホルホグ。肉や野菜の塊を1人ひとつづつ食べるのが作法。ダッチオーブンに焼石をいれ一気に高温にして煮込む。標高が高く水分が沸騰しにくい土地柄が生んだ調理法だが肉も野菜も柔らかく煮えている。モンゴルの良質な羊は臭みがなく本当にうまい。エギンを訪れて4日目の夕食。タイメンに挑戦できる時間は残りわずかになってきた…

 

 

 

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夕食を終え21:00をまわると釣りの支度をするようにと指示が。
マズメの時間に合わせ大型タイメンの実績の高いポイントをもとめ湿地や林を歩き続ける。下流部のフラットで穏やかな流れに行きつくと「Good Time」 「Many Many Taimen」(良い時間になってきた沢山のタイメンがいるポイントだ。)大柄なバイナ先生がどっかりと岸に腰を掛け「さあ、始めてくれ。」と、日本から土産に持ってきたキャビンマイルドを吸いはじめる。タイメンを狙う最後のチャンスに先生は「いくらでも付き合う」といった意思を見せてくれる。

23:00をすぎ、あたりが暗くなってくると例の水音が聞こえてくる。「ボコン!ドボン!」とキャストの射程内で聞こえると心拍数があがるが、黒い水面を走るスケーティングマウスを襲ってはくれない。日が落ち夜空の流れ星を眺めながらキャストを続ける。もうおしまいかな?と思っているとると先生から「Change」と声をかけられる。場所を変えろと言われたのかと思い「What’s?」と聞き返す。リトリーブをある程度終え手を止めた数秒後、目の前の薄暗い水面から例の「ドボン!」が。反射的にラインを素早く引くと強い手ごたえと共にロッドが大きくしなる。

 

 

 

 

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キャッチできた頃は撮影の難しい暗さだったのでバイナ先生がロープでタイメンを一時キープし、「明日の朝、出直して写真を撮ろう。」と、その日はキャンプに戻った。ファイトしている間の記憶は寒さとタイメンを掛けた緊張とで、ずっと震えていたのを覚えている。

 

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日本の(イトウ)の名前の由来と同じく鬼のように赤い尾ひれ。漆を塗ったかのように美しく力強い。130~150cmが釣れることもあるエギン川からすればこれでも中型だが、遡上魚ではない完全な淡水で育った魚としては信じられないほど大きく感じた。このタイメンの年齢は10歳ほど。50年以上生きる個体もいるそうだが自分と同い年くらいの魚がかかったらどうなってしまうんだろう?年を重ねると赤みが消え黄色みがかった魚体に変わっていくそうだ。そんなタイメンもいつか釣ってみたい。

 

 

 

 

 

 

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【遅れて表れた吉兆】
タイメンが釣れたポイントの近くで見つかった大きなオオカミの足跡。モンゴルではオオカミを見た男は幸せになれるという。その姿を見ることはできなかったが、タイメンに挑む自分の姿をずっと見守っていてくれたのかもしれない。

 

 

 

 

 

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今回の旅のきっかけにもなった新潟農商のモンゴル事業部MJP(モンゴル・ジャパンパートナーズ)http://www.niigata-nosho.com/
WESTのお客さまでもある、こちらのスタッフさんの釣行に便乗しようと(かなり無理やり)頼み込んで実現する事が出来ました。日本の米をモンゴルに普及させようと精米機を現地に持ち込み本来の米の美味しさを伝えようと惜しまぬ努力を続けておられます。

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モンゴルで実際に販売されている新潟県産こしいぶき、コシヒカリ
他国の米に対し、まだまだ高価な印象ですが、日本食レストランを始め、こだわりのある方々を中心にシェアを広げつづけています。お米がつなぎ合わせてくれた自分とタイメン。米所に暮らしていることを本当に感謝しています。新潟農商のスタッフの皆さま、沢山のご面倒をお掛けしましたが本当にありがとうございました。

 

 

 

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【チンギス・ハーン像テーマパークにてクロハゲワシと遊ぶ】

エギン川を離れウランバートルに帰る長い道すがらバイナ先生から色々な釣りの話を聞いた。通り道に見える湖には子供でも釣れるほど沢山のパイクが生息している。遥か西の地方では70cmを超えるグレイリングが釣れる等々。

草原に見る夢の続きはまだまだ終わりそうにない。

加藤