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鳳凰三山山行記

 

鳳凰山(ほうおうざん)は山梨県の南アルプス北東部にある3つの山、地蔵岳(2,764m)・観音岳(2,841m)・薬師岳(2,780m)の総称である。

鳳凰山とはどの山を指すのか歴史的には諸説あったため、地蔵岳・観音岳・薬師岳の3山の総称として特に鳳凰三山とも呼ばれる。

南アルプス国立公園内にあり、日本百名山、新日本百名山、新・花の百名山および山梨百名山に選定されている山です。

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鳳凰山の一番の特徴は周りの南アルプスの山々からも麓の村街からも確認する事が出来る、地蔵岳にニョキっと鋭く伸び出た大岩、通称「オベリスク」

他の山を登りに行った帰りなどに、麓の町から仰ぎ見る大きな大きな南アルプスの山々の中で、チョコっとだけ見えるオベリスクに嬉しくなる事もしばしば、、、、、

今回は、そんな鳳凰山への山旅を楽しんで来ました。

 

鳳凰山へは色んな登山道からアプローチ出来ますが、どこからでも参考タイム7時間前後掛かる様な南アルプスならではの登り甲斐のある山です。

以前、夜叉神峠から南御室小屋まで歩き、白峰三山や富士山などの景色に感動をした事がありましたが、今回は青木鉱泉からドンドコ沢を登る登山道を歩いて来ました。

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ドンドコ沢の登山道を選んだ理由があります。

 

 

それは

 

 

「綺麗な滝が沢山、見れる!」

 

登り始め、最初は平らな道が続き、30分ほど歩くと緩やかな登山道と急な登山道の交互となり、2時間。

 

第一の滝となる「南精進滝」に辿り着きます。

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かつて修験者の行場があった事から滝の名が付いたとされる、2段で流れ落ちる落差70mの滝。

基本的には滝見台から見て楽しむ滝となります。

 

更に30分ほど歩くと第二の滝が見れます。

「鳳凰の滝」

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落差50mほどの滝が左右から流れ落ちます。

鳳凰が両翼を広げた様に左右から優雅に流れる滝。

こちらも滝壷まで行こうと登ってみましたが滝壺までは行けませんでした。

 

鳳凰の滝から1時間ほど歩き第三の滝

「白糸の滝」

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落差30mほどの水量豊富な滝

「白糸」の文字を見ると勝手に「繊細」で「端麗」な滝と想像してしまいますが登山道からも落音が聞こえる立派な滝です。

 

白糸の滝から1時間登ると最後の滝になります。

「五色の滝」

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落差70mの滝で、見た瞬間「オオォ!」と声を上げてしまいました。

この滝は滝壺まで行けるので暑い夏であれば、是が非でも滝浴び修行がしたくなる滝です。

標高2000m以上の6月半ばで、まだ寒いので、今回は写真を撮るだけに。

 

最後の滝から1時間ほど歩き1日目の目的地の鳳凰小屋に到着。

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早速、テントを建てて本日の寝床が完成。

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その後、空身でオベリスクが見える所まで登ってみたりしましたがガスが広がっていた為、戻ってご飯を食べて就寝。

 

 

日の出は4:20過ぎの為、早朝3時起床。

登山道をヘッドライトで照らしながら今度は観音岳を目指します。

1時間も歩くと森林限界となり稜線へと出ます。

辺りも明るくなってきてヘッドライトも要らなくなり、観音岳手前に着いた頃

 

一面の雲海の上から御来光が昇り始めました。

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雲をオレンジ色に染めた後、オレンジ色は周りの景色にも移っていきます。

 

地蔵岳、甲斐駒方面

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甲斐駒の奥には乗鞍や槍ヶ岳。

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オベリスクの奥に見える北アルプスの山々。

白馬岳まで見る事が出来ました。

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モルゲンロートに染まる観音岳頂上と白峰三山

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御来光に染まる雲海と八ヶ岳

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そして、薬師岳の奥に見える富士山

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この日、頂上では誰も居らず一人貸し切り状態。

とてもとても綺麗で特別な時間でした。

 

山岳信仰の山ならではの景色も

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写真を撮りつつ観音岳頂上へ到着。

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観音岳で1時間ほど過ごし、富士山を正面に見つめ薬師岳へと歩きます。

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絶景を眺めながら鳳凰山ならではの「山上にある白い砂浜」をザクザク空中散歩。

楽しい散歩でした。

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ゆっくりゆっくり歩き薬師岳頂上へ。

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再び観音岳に戻り地蔵岳へ向かいます。

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何度見ても良い山、甲斐駒!

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あっと言う間に時間は過ぎ、月は北岳の真上まで来ておりました。

南アルプスの3000mの山々が一直線!

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観音岳から1時間ほど歩き、オベリスク映える地蔵岳へ

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その名の通り、お地蔵さんが沢山いらっしゃる山となっております。

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地蔵岳で暫く休憩した後、鳳凰小屋へと戻りテントを撤収し絶景を噛み締めながら下山。

とてもとても良い山旅でした!

 

 

これから暖かくなり梅雨が抜ければ、アルプスの方も登山シーズンを迎えます。

皆様も良い山旅を楽しんで下さい^^

 

三条店 坂上

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