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下越の谷川岳、会津の谷川岳

新潟県と福島県の県境。

新潟県東蒲原郡阿賀町の南東部に、その山はあります。

標高は1,386.5m。

白い斜長石英粗面岩の岩壁が有名で、標高差800mの岩場にはいくつかのクライミングのバリエーションルートが拓かれ、下越の谷川岳、会津の谷川岳とも呼ばれています。

山の名前は「御神楽岳」。

今回は一般登山道である蝉ヶ平コースで、その御神楽岳を登って来ました。

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新潟県側の登山道だと主に室谷コースと蝉ヶ平コースが歩かれており。

室谷コースだと比較的危険箇所が無く3~4時間で頂上まで登れるコースで、蝉ヶ平コースだと鎖場、崖、岩場の連続で頂上まで4~5時間とベテラン向けのコースとなります。

今回私が登って来た蝉ヶ平コースの方が「御神楽岳」と言う山を知る事が出来、「御神楽岳」を楽しむ事が出来るコースになっているかなと思うのでオススメさせて頂きます。

 

蝉ヶ平コースは御神楽温泉の奥、車で10分ほど走ると行き止まりとなり6台ほど駐車出来るスペースがあり、そこが登山口となっています。

歩き始め1時間は、下に沢を覗ける様な崖上にあって所々細くなっている、ほぼ平坦な林道歩きとなっています。

が、いきなり崩落している登山道となっていました。

一応道は出来ておりましたが大雨や雪が降る度に崩落が進む可能性があるので注意が必要と思います。

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その後も何回か沢を渡渉しますが、数年前に来た時にコケの付いた岩で滑ってビチョビチョになり、さらに沢下に滑落しそうになった事があったので、ここの岩は「とても滑る」と思って歩いた方が良いと思います。

この山の濡れている岩は要注意です!

 

1時間ほど歩くと「湯沢の出会」に到着し、ここからが御神楽らしい岩場、鎖場、ロープ場、急登の始まりとなります。

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しかし少し登ると、この景色。

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ロープ場をひとつ登った所で、思わず「これは谷川岳や!」と叫んでおりました。

谷川岳一ノ倉沢と、とても似ている800mの岩壁の景色に、下越の谷川岳と呼ばれているのを深く納得。

 

紅葉も1000m前後が見頃となっており、御神楽岳を彩ります。

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湯沢の出合から、きつい急登と鎖場になり、尾根まで登り切っても細い岩場に急登に鎖場に、ときどき藪となり分かりにくくなる登山道で、ずっと気を抜けない登山道が続きます。

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途中、振り返り登って来た道を見下ろすと、本当に急な地形。

少し大台ヶ原の大蛇嵓の景色に見えたので、私だけ「下越の大台ヶ原」と呼んでみようと思います。

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湯沢の出合から1時間30分ほど歩き「高頭」まで行くと山々の向こうに雪を被った飯豊連峰の景色を望む事が出来ました。

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きつい登りの合間に見える綺麗な景色で癒されながら登ります。

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更に1時間ほど歩くと谷川岳の様に見えていた大岩壁の頂上「湯沢の頭」に到着。

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ここが最初、御神楽岳の頂上かと勘違いしておりましたが、更に続く登山道を見て

 

「まだまだだった!」となります。

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写真で見れる右側の尾根を登ります。

 

湯沢の頭から1時間ほどで、雨乞峰となり室谷コースと合流。

ひとまず安心。(下りがありますからね)

雨乞峰からは10分ほどで御神楽岳頂上となります。

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頂上からは360°の展望。

 

右側に見えるのが、いつも見ている粟ヶ岳の裏側になります。

そして左手前に青里岳、矢筈岳の下田の奥の山々。

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守門岳

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浅草岳と奥に越後三山。

少し白くなっておりました。

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会津方面には磐梯山と吾妻連峰。

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御神楽岳頂上で景色を楽しんだ後、登って来た道を、道迷いと滑落に注意しながら3時間30分ほど掛けて下山。

思っていたよりも、しっかりと登り応えのある、楽しい山でした。

御神楽岳の絶壁の景色、オススメです!

登られる時は滑落、道迷いに十分に注意して登ってみて下さい^^

 

 

秋は空に浮かぶ雲が綺麗ですね!

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疲れましたが、秋の良い1日となりました。

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三条店 坂上

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