新潟と群馬の県境に位置し標高1977m、二つ耳とも呼ばれている谷川岳。
急峻な岩壁と複雑な地形が有名で昔から「魔の山」と呼ばれていた側面、沢山の登山家を育てた山でもあり、ここを登る為の道具を作り始めたのがきっかけの企業も多くあります。
日本のアウトドアに多大な影響を与えてきた歴史のある谷川岳。
「谷川岳の雪の景色が見てみたい!」
この思いに駆られ、白く雪化粧をした双耳峰を目指しました。
今ではロープウェイが天神平まで延びていて気軽に頂上を目指せる山になっております。
前日に雪が降った様でしたので、最初からスノーシューを付け天神尾根を歩きます。
冬でも比較的入山する人の多い登山道で前日の積雪が少ない様だと、充分雪が踏み固められている場合が多いのでアイゼンを付けて登るのが良いと思います。(下りは特にです。)
当日は、空が本当に青い超晴天の最高の日でした^^
1時間ほど歩くと森林限界を越え、周りの景色を楽しめる登山道となります。
今年の秋に登った白毛門と笠ヶ岳。
白く輝いておりました^^
奥に見える白くなった山々
左側が平ヶ岳と右側が尾瀬の燧ケ岳と至仏山
燧ケ岳と至仏山のUP
天神尾根を登っていると一際目を引く、昔は谷川岳と呼ばれていた「元々の谷川岳」の俎嵒(マナイタグラ)
国土地理院の5万分の1の誤表記のおかげで、今の谷川岳が「谷川岳」と呼ばれる様になったんだそうです。
標高を上げれば上げるほどに形を変えていきます。
オジカ沢ノ頭と、奥にまっ平らな山頂の苗場山
小屋泊道具を担ぎ、天神平駅から3時間ほどで、本日の宿泊予定の肩の小屋に到着
本日の寝床完成
この日は山小屋を一人で貸し切りさせて頂きました^^
外へ出て景色を眺めます。
肩の小屋からの俎嵒
こちらは茂倉岳。
魚沼方面は雲海となっておりました。
絶景を見ながら、雪を溶かして命の水作り
プリムスさんのイータスパイーダーでお湯もすぐ沸きます!
沸かしたお湯でコーヒーを頂きました。安らぎの一時^^
と、頂上がすぐそこだからと肩の小屋で悠長にしていたら、風が強くなってきてしまい、あっと言う間にガスってしまったので、この日は頂上へ行くのはあきらめ、そのまま夕方5時頃就寝。
暗くなり2、3時間ごとに起きてみましたが、中々ガスは取れず、、、、、
早朝2時
風の音が少し静かになり、外に出てみると、この景色
ガスは取れ、天の川が瞬いておりました。
頂上近くにある標識と天の川
関東方面は自分と同じ高さの雲海となっており、そこに沢山の星が輝いていて、流れ星がたまに流れてくる。。。。。
本当に神秘的な光景でした。
小屋に戻り再び休憩。
6時45分頃に御来光だったので、6時に起きて10分ほど歩きトマの耳で御来光を待つ事に。
空はすでに明るくなっており、ヘッドライトもすぐに要らなくなりました
オキの耳と奥に見える巻機山
白い尾根と雲海
待つこと10分ほどで赤城山より太陽が昇って参りました。
黎明の谷川岳が始まります。
一気に鮮やかに色を付けるオキの耳と一ノ倉岳、茂倉岳
俎嵒と左奥には浅間山
俎嵒と浅間UP
万太郎と仙ノ倉
苗場山
オキの耳の岩壁と巻機、奥に越後駒、中ノ岳
岩と赤く染まる雪
肩の小屋と標識と、奥には富士山も望む事が出来ました。
360°見渡せる赤く染まった雪の景色が一人貸し切り。
本当に本当に特別な一時となりました。
その後、この景色を胸に焼付け下山。
まだギリギリ11月でしたが、下山時には早速滑っている跡が残っておりました^^
滑るシーズンも、もう始まりますね!
この景色を見に、またそのうち登りに行きたいと思います^^
三条店 坂上