こんにちは!ウエスト登山部です!
今日は安全登山に役立つスリング(シュリンゲ)についてご説明します。
スリングとは重いものをぶらざげたりする、強度のあるテープを輪っかにしたものです。スリングと一概にいっても、その種類(素材・幅)や長さはさまざま。どれを選んでいいか迷ってしまう方も多いと思います。
登山などで身体を確保する場合につかうスリングですが、必ず専門店で売っている強度の保証されたスリングを購入しましょう。基準はこちら!
【スリングの強度と安全基準】
・必ずUIAA基準に適合していて、「CE」のマークが入っています。
・そして、どのスリングも22kN(約2.2トン)の強度があります。
【スリングの素材】
ダイニーマか、ナイロンか。
・「ダイニーマ」写真左
クライミングや沢登り愛好者の方に人気があるダイニーマは、非常に強度があり、スリングを細く、軽量化することができました。吸水しないので、水濡れによる強度低下がありませんし、冬山で凍りません。
※デメリット
摩擦が小さく、滑りやすい。140度で融解する。
クライミングなどにつかう場合は、ダイニーマの摩擦の少なさや融解温度の低さを理解した上で使用してください。
ナイロン製より高価。
・「ナイロン」写真右
登山初心者におすすめのナイロン製スリングは、柔らかく使いやすいです。さらに安い!220度で融解します。
簡易ハーネスなどに使用した場合、ダイニーマの細いスリングでは肌に食い込み、とっても痛かったりします。ですので、柔らかく、幅のあるナイロン製がおすすめです。
※デメリット
ダイニーマ製より、やや大きく重い。
吸水性があり、水濡れにより強度を低下させる。
【スリングの長さ】
ウエスト三条店では、現在、
30、60、90、120、180、240cm のスリングをご用意しています。
用途によって、好みによって、サイズを選ぶことができますが、
安全登山のための確保用、簡易ハーネスをつくることを想定すると、120cm×2本は用意すべきだと考えます。
(さらに60cm×2本、180cm×1本があれば、ほぼ完璧でしょう。)
最後に【スリングのお手入れと寿命】
・お手入れ方法
登山で汚れてしまったスリングをそのまま放置すると、劣化を早めてしまうため、定期的にお湯などで汚れを落としましょう。陰干ししたあとは、袋から出した状態で乾燥した涼しい暗所で保管してください。
・スリングの寿命(目安)
全くの未使用 最長10年
月に1回使用 5年まで
毎週使用 1年まで
とマムートの公式サイトにも記載されています。
まだ使えそうだと思っても、命をあずける装備ですから、使用期限を守ることも重要なことです。
以上、あなたの登山ライフに貢献したいウエスト登山部からでした!