【化繊寝袋】バロウバック#3とケヤン35を比較ビュー【価格差8250円】

2つのシュラフを紹介していきます。一つは、モンベルの寝袋バロウバックの3番。もう一つは、ニーモの寝袋ケヤンです。

バロウバックは超人気のモンベル化繊シュラフです。#3という保温力も人気の温度域です。

こちらに同じような温度域の、ニーモのケヤン35を比較してみます。まず、カタログスペックを比較してみましょう。

リミットとコンフォートという数値がありますが、コンフォート温度以上で使えると思いましょう。バロウバックは6度以上。

そもそも、モンベルとニーモでは寝袋の温度域の検査方法が異なります。モンベルは自社施設でテストをしています。ニーモは、ヨーロッパの共通機関にてEUノームという基準で、やっています。方法は、違いますが、EUノームとモンベルの検査は同じような数値が出るといわれています。

ということで、リミットで比較してみた場合に、ほとんど同じような温度域ということが言えます。価格差についてみていきましょう。値段が1万円近くちがいますが、

身長の対応はどちらもほぼ同じです。重量を比較すると、1050g対765gでニーモの方がだいぶ軽いです。収納してみると、この差がだいぶ出てケヤンの方が小さくなります。

重量が2/3なのに、なぜ同じ保温力表記となるのかといいますと、表生地の違いが一つあります。ニーモは、リップストップ20Dとなっています。どちらも撥水性の高い加工がされているのは、同じです。水にぬれる前提の商品ではないので、こちらはイーブン。

モンベルは、自社の素材・エクセロフトを使っています。ニーモは、プリマロフトシルバーを使っています。この重量差はプリマロフトシルバーによるものが大きいと考えられます。

ニーモのケヤンは2019年発売の商品だけあって、既存シュラフを研究していろいろ改善されています。こちらを見ていきましょう。

サーモギルという、胸からお腹のあたりまで延びたジッパーがついています。これは、何かといいますと、シュラフが暑い時に使います。サーモギルを使うと、片側ではなく、均等に効いてきます。メーカーに聞くと2-3度変わるということです。

スマホポケットがついています。電子機器が冷やされると、電池の消耗が進みます。シュラフで保温することによって、バッテリーの持ちが良くなります。

シュラフは、温度調整の方法の一つとして、自分の体感が寒くなって来たに、首元を調整することで温まった空気を逃がさず、保温力を上げることができます。この点、ニーモのケヤンは、フェイスラインに沿った作りでよくできています。

収納バックについてです。バロウバックは、開口部に2段階の絞りになっています。さらに小さくするには、別売りのコンプレッションサックにいれます。NEMOケヤンはこちらが標準装備されています。

NEMOケヤンの場合は、保管用のストレージバックがついています。
まとめてみると、バロウバック#3とケヤン35の選び方は

・半分の厚さの生地の違い
・中綿のプリマロフトを使用
・コンプレッションバックとストレージバックが付属

を考えてみましょう。一方で、ストレッチが魅力のバロウバック。この機能のために1.5倍から2倍の生地量を使います。8250円分の価格差です。

R/ZIP（右ジッパー） / L/ZIP（左ジッパー）となっているのは、モンベル同士の寝袋をつなげる連結機能のためです。

【今回ご紹介したのは】

「mont-bell　バロウバッグ #3」#1121273
￥15,950（税込）
https://www.west-shop.co.jp/item.asp?id=405471
[コンフォート温度]6℃
[リミット温度]1℃　※自社での温度検査（EUノームに近いらしい）
[適応身長]183cmまで
[重量]1,050g
[素材]表地：40デニール/スーパーマルチ・ナイロン・タフタ[超耐久撥水加工]
[中綿]エクセロフト
[特徴]ストレッチ機能

「NEMO（ニーモ・イクイップメント） ケヤン35」NM-KYN-35
\24,200 (税込)
https://www.west-shop.co.jp/item.asp?id=344991
[コンフォート温度]表記ナシ
[リミット温度]2℃
[適応身長]183cmまで
[重量]765g
[シェル素材]20D ナイロンRS（リップストップ）（w/DWR加工）
[中綿]PrimaLoftRシルバー　350g
[ライニング素材]30D ナイロンタフタ