【スノーピーク】フライフィッシング エントリーパック詳細レビュー

フライフィッシング

2020年7月より発売を開始したスノーピークとティムコの共同開発アイテム第一弾「スノーピーク フライフィッシング エントリーパック」をご紹介します。店頭でよく質問される2モデル(804-4と865-4)の違いを比較。シュチュエーションによっての使い分けやモデルごとの特性、セットの付属内容にについても細かく解説いたします。

TIEMCO(ティムコ)

スノーピーク フライフィッシングエントリーパック804-4

snow peak Fly Fishing Entry Pack 804-4  


TIEMCO(ティムコ)

スノーピーク フライフィッシングエントリーパック865-4

snow peak Fly Fishing Entry Pack 865-4


まずは動画で

【新製品レビュー】フライフィッシングをはじめるならコレ! エントリーパック徹底解説【スノーピーク 】


2種類のスターターセットの違い

今回発売された「スノーピーク フライフィッシング エントリーパック」には2つのモデルが選択できます。

【SPフライフィッシング エントリーパック 804-4】
オフィシャルWebページでは「川の管理釣り場や渓流の釣りに最適な4番ラインと8フィートのロッド」となっています。

それってどんな場所?と思うところですが、具体的には上画像のような川幅が5~10m程の自然渓流が主に活躍する場面で、キャスティング距離は5~15m程度が一般的です。対象魚:20~30cmのヤマメ、イワナをメインにしています。

【スノーピークフライフィッシング エントリーパック 865-4】
「ポンドタイプの管理釣り場やニジマスのキャッチ&リリースエリアに最適な5番ラインと8フィート6インチのロッド」

こちらはポンドやキャッチ&リリース(以下C&R)といった言葉が使われていますが、ポンド=池の釣り堀でキャンプ場と併設されている場合もあります。C&R=自然の川を利用した釣り堀で、渓流より大きく交通の便のいい下流域に見られます。ポピュラーな釣り場としては会津大川や神流川など冬季のみ開設されている場所も多くあります。

エリアもC&Rも放流されたニジマスが対象魚となることが多く、釣れるサイズは小さくても30cmから、大きなものは60cmをこえる場合もあるため【865-4】は大きなフライを遠くまで投げるパワーと大型魚を釣り上げるトルクが強く設定されています。

ロッド

ロッドアクションはどちらも、扱いやすくシュチュエーションを選ばず使えるミディアムファーストアクションで、ロッドの重量は804-4で48g。864-4で70g、とかなり軽量です。ベースとなるブランクスはティムコの旧モデルの中から人気があり、初心者にも扱いやすいデザインの物が特別に復刻され採用されています。カーボンロッドの品質の見極めの一つに重量で比較することがありますが、このエントリーモデルの重量は、十分に中、上級者でも納得のいく品質の物が使われていることが感じられます。

どちらのロッドもブランクのカラーリングはベージュ×グレーに赤いスレッドがアクセントに使われており、アメドやヴォールトなどスノーピークのエントリーモデルと同じカラーリングが採用されているのはファンにはうれしいポイントですね。

ロッドとリールの収納ケースは【スタンダード】や【Proシリーズ】をイメージさせるグレーに赤い縁取りのデザインが採用されています。生地はかなり厚手で210Dくらいありそうです。リップストップの生地なので現行モデルのテントやタープには当てはまらない生地なので、このセット専用に用意された生地のようです。こちらも憎いカラーリングですね。

リール

こちらは2020年よりティムコ社から新発売されている【オラクルミッドアーバー】が、ほぼそのまま採用されています。高性能なディスクドラグが採用されており実際に触ってみるとなめらかな滑り出しで糸切れを十分に軽減してくれそうです。ラチェットはついていないのでラインを出すときも巻くときもサイレント使用になります。

サイズは【804-4】でキャパシティー:WF4F+80yd、外径:77mm 幅:26mm、重量:120g 、対応ロッド:#3-4

【864-4】はキャパシティーWF6F+100yd、外径:87mm、幅:28mm、重量:130g、対応ロッド:#5-6となっております。

フライライン

フラインラインは大きく分けて二つの構造が選ぶことができます。【DT=ダブルテーパー】繊細なキャスティングに対応し小渓流で警戒心の強い魚に向いている。【WF=ウェイトフォワード】大きなフライを使用する場合と、飛距離を重視したキャスティングに向いており、練習用や初心者にも使いやすい。この2種類から、エントリーパックではキャスティングの習得に最適な【WFライン】が採用されています。

ラインの供給はアメリカで70年以上の歴史をもつ【サイエンティフィックアングラーズ】が行っています。パッケージに書かれている【AirCel】の文字は往年のフライフィッシングファンなら誰しもが聞き覚えのある商品名です。今では新商品に追い越され廉価版となったAieCelですが、名門SAの製品ですので、その性能と耐久性はエントリーには十分な物となっています。

フライ

完成品フライが2パック。水面に浮かべて誘う【ドライフライ】と水中に沈めて使用する【ニンフ】が入っています。

付属品まとめ

セット内容を全てまとめるとこんな感じです。カーボングラファイト製フライロッド、ディスクドラグフライリール、フローティングフライライン、バッキングライン、テーパーリーダー、ティペット、完成品フライ。

この他、実際に必要最低限なアイテムはクリッパー(小バサミ)、フォーセップ(針を外すペンチ)、フロータント(ドライフライの浮力材)、ラインドレッシング(フライラインの保護剤)など。さらに渓流に行く場合はウェーダーなど水に入る装備が必要になります。

日本のフライフィッシング対象魚

【イワナ】源流帯では小さな流れでも尺(約30.3cm)をこえる大物が釣れることも。ほとんどのシーズンを深い雪に閉ざされた山奥の渓流に住むことが多く、源流の短い夏の間だけ大物と巡り合うチャンスが生まれる。

【ヤマメ】イワナにくらべ里川と呼ばれる比較的、下流部の穏やかな川を好むヤマメ。美しく、特徴的な【パーマーク】模様は欧米でもパープルトラウトと呼ばれ、世界のフライフィッシャーにも憧れの存在。

どちらの魚種も適水温は約7~17℃と低水温で、酸素量が十分な川であること、同時に餌となる水生昆虫を育てる川底の大きな石が自然のままに点在することなどが条件であることから、天然魚の育つフィールドは少しずつ減少傾向にあります。これらの魚を釣るには各河川にある漁協組合で販売されている【游漁証】が必要になります。年々少なくなっていく日本の渓流魚と河川の保護のためにも游漁料を必ず収め、自然破壊や乱獲から魚を守っていくことが大切です。

少しでもこのエントリーパックをきっかけにフライフィッシングを楽しみ、フィールドを大切にしてくれる方が増えることを心より願っております。

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