TaimenFishing in Mongolia!

WESTスタッフの活動記

モンゴルOP 1のコピー
6月某日、しばしの暇を頂き、十数年来の夢、アムール・タイメンを求め
彼の地モンゴルへ。

古い本で読んだままの、信じられないほどエキサイティングなフィッシング、
どこまでも続く美しい草原、陽気で力強く生きる大陸の人々。
探していた物がすべて見つかった旅。

 

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経路は新潟→仁川→ウランバートル
フライト時間は5~6時間ほどでも乗継などで結局は1日をかけての移動。
大事なフィッシングタックルと無事に再会できるか少し心配しながらの出発。

 

 

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仁川にてMIATモンゴルに乗り換え3時間半ほど、
ひたすら何もなく続く広大な荒野の中にウランバートルの町がみえてくる。
「サインバイノーMongolia!」

 

 

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全国民の約半数、130万人がくらす首都ウランバートルの道路は常に渋滞気味。
日本と同じく補助金が得られるらしく以外にもプリウスに乗る人が多く見られる。
ついでみられるのが、やはりランクルやサファリなどの大型SUV。
モンゴルでも日本車の人気は圧倒的。

ウランバートルの滞在中に食べた羊の肉うどんゴリルタイ・シュル
モンゴル料理は基本、羊や牛の塩茹でが多く好き嫌いが分かれるようですが
塩味好きの自分にとっては問題なく、羊肉も日本で食べるよりも臭みがなく
「野趣がある」と解釈できれば美味しく頂ける。

本格的な日本料理レストランも多く、ざる蕎麦と枝豆なんかも食べられる。
寿司やお刺身もあるが、海のないモンゴルではかなり高価。

 

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地図の中央上側ある大きな湖は世界一の透明度を誇るロシア領バイカル湖、
左上に見えるのがモンゴルのフブスグル湖。名前はあまり知られていませんが
世界で2番目に透明度の高い湖と言われています。
今回の目的地はフブスグルから流れだし、ロシア国境を流れ
バイカルへと注ぐエギン川。

世界で1番美しい湖と、世界で2番目に美しい湖をつなぐ大河の主タイメンをもとめウランバートルから陸路約800キロの旅。

 

 

 

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旅の始まり、ウランバートル郊外にある大きなオボーで時計回りに3周回りながら3個の石を投げ旅の安全を祈る。
モンゴルにはオボーと呼ばれる、こうした祠が各地にあり
祭礼が行われたりと信仰の対象になっていて場所によってはお菓子やウォッカをお供えすることもある。

 

 

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今回お世話になった現地ガイド所有の2台、オフロードや川渡りも混じる15時間に及ぶ道のりも国産の勇、ランクル200とレクサス470であれば快適にすごせる。
ひとたび街を離れれば、ひたすら続く草原と羊。
牛の横断には流石のランクルも一時停止。運転の荒いモンゴリアンを唯一止められる
ポリスメンとも呼ばれていた。

 

 

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舗装路が終わりオフロードを進むと、目的のエギン川の中流域に到達。
橋の上からは沢山のグレイリングが見えるが、昔はこのあたりでもタイメンが釣れたらしい。
風景に針葉樹が増え始め、放牧にヤクの姿がまじりロシアに近い北部の特徴が表れ始める。

 

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ロシア国境にほど近いテシグ村
人里はこれで最後。燃料の補給を済ませ村を通り過ぎるとエギンの支流タフ川に差し掛かる。
「あれ?道がないよ?」と思っていたら期待通りに川を渡り始める!やっぱりこうでなくては!
この支流を下ると目的のポイントが近い。期待と車の揺れに皆のテンションも上がり始める。

 

 

 

 

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左から流れ込むのが支流のタフ川、そして合流した先の本流が目的のエギン川。
ガイドの話ではこの近辺での実績が高く、人気のポイントだそう。思ったよりも遠浅でフラットな流れで本当にここにタイメンが?と思っているとガイドの知人のフライフィッシャーの一団が
キャンプをしている。話を聞くと昨日から今日にかけて6~7本のタイメンが釣れているらしい。
やはりポイントは本物だが残念ながら先客がいるので自分たちは数キロ上流の車止めの
ポイントにさらに移動することに。
この時すでに時刻は19:30、朝6:30にウランバートルをでてここまでで約13時間がたっている。ゴールまでもうすこし。

 

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初日のキャンプ地にとりあえず到着。
キャンプの下の流れでもレノックなら沢山いると聞いて、ベースキャンプの支度もそこそこに、さっそく川へ。話の通り一投目からドライフライに反応がある。
少し緊張していたのか数回のアタックを取り損ねながら一匹目のレノックをキャッチ!
あらかじめレノックなら簡単に釣れるとは聞いていてもモンゴルでの初めての魚はやっぱり嬉しい!
夕方に見えても、この時すでに22:00
白夜に近いモンゴルでは昼が長く、夜と呼べる時間はわずか4~5時間ほど。

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24:00が近づくと、やっと日が暮れる。
この少し前にモンゴルでは珍しい夕立があり、雨を降らせる客人は幸運をもたらすので
縁起がいいと喜ばれ、「必ずタイメンが釣れる!」と言ってもらえた…
モンゴルでの儀礼的なウォッカの回し飲みを楽みながら一日を終る。

 

 

 

 

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朝食は主にパンにハムや野菜のパターン。
ハム、瓶詰、缶詰などはロシア製が多くどれもおいしい。

こんな所でもガソリンバーナーの商品説明。職業病でしょうか。
簡単な説明をしただけなのに(言葉が伝わっているかもあやしいのに)
次の日の朝食でMUKAストーブを使ってソーセージを焼いていたのには驚いた。
みんな好奇心旺盛で片言の日本語をすぐに覚えて話しかけてくれる。

 

 

 

 

 

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この日はキャンプ地から3キロ上流までポイントを移動しながらのトレイルフィッシング。
「タイメンが釣れなかったらロシアまで歩いて行ってしまえ!」と送り出される。

 

 

 

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どのポイントにも沢山のタイメンがいると言われ投げ続けるも…
日本から同行のイイジマさんのスケーティングマウスにヒット!
ロッドがしなるもタイメンではなくやはりレノック。
エギンの水温は時間やポイントにもよるが平均的に16~17℃。イメージしていたよりも案外、水はあたたかい。

昼食のハムとパンとキュウリ。簡単な食事でもなんというか、とにかく旨い!
とくに空気がとても乾燥していて喉が渇くのでキュウリがとてもありがたい。

 

 

 

 

 

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結局お目当てのポイントについてもタイメンは姿を現さず。
帰りしなに湧水を汲みによったポイントで突然メイフライのまとまったハッチが始まりフラットな流れに無数のライズがおき入れ食い状態に。50㎝をこえるレノックもエルクへカディスで容易に釣ることができた幸運な時間。
イイジマさんも色鮮やかなグレイリングをキャッチ。レノックに比べ5:1位の割合で釣れる。
同じサイズならレノックよりも引きは弱いが、その美しさから釣れる度に歓声をあげてしまう。
日本名は「カワヒメマス」最も美しいトラウトと呼ぶ人も多い憧れの魚のひとつ。

 

 

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今回のフィッシングガイドのバイナさん。
モンゴルのフィッシング協会に所属しフライの技術も高く、タイメンのフィールドを知り尽くしているので皆で先生と呼んだ。
日本からきた客人になんとかタイメンを釣らせようと尽力してくれた。
モンゴルのフライフィッシングはヨーロッパの影響が強いようでチェコニンフのスタイルを
メインに、どのポイントでも次々と魚を引き出す。
ドライはあまり釣れる印象を持っていなかったようだがジャパンスタイルのロングリーダーの
ドライで釣ってみせると、とても興味を持っていた様子。
日本のヤマメやイワナの写真を見せると、とても喜んでくれて、暇さえあれば日本の
フライフィッシングはどんなものかと沢山の質問をされた。

 

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穏やかな流れ
立ち位置をほとんど変えず、3人で30匹以上の魚を釣った。

 

 

 

 

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レノックやグレイリングの入れ食いに満足してこの日は終了かと思っていたら
バイナ先生からキャンプの近くのポイントにもう一度入ると言われた。
この時すでに22:00を回る頃でふたり共に疲れ切っていたが先生から「Good Time」タイメンが釣れる時間だといわれる。
朝に一度やって釣れなかったポイントなのであまり期待をせずにロッドをだし始めると
目の前で突然のボイル!とてもライズと呼べるようなかわいいものではなく「ゴボン!」と
本当に子犬位なら一飲みにできそうな大きな水音に体が硬直してしまう。
タイメンの食事の時間が始まった。

 

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残念ながら先ほどのボイルの主ではなかったがスケーティングマウスに果敢にアタックしてくれた60cm程のタイメン。平均サイズからすればかなり小型でも嬉しさで手が震えてしまう。
激しい流れの中からマウスに向かって何度も全身を見せる垂直ジャンプアタックを繰り返し、見た目のイメージとはまったく違う俊敏なタイメンの動きを見せてくれた。

 

 

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初日からタイメンをキャッチし初めての挑戦にしては上出来と満足していたが幸運はまだ終わらない。モンゴルの素晴らしさは、まだまだこれから。

後編につづきます。

加藤