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伝統製法によるハンドメイド品 マイナーズランプ ~鉱夫のランプ~
「マイナーズ」とは鉱夫の意味。
古い話になりますが、かれこれ200年前。
危険でタフな鉱山専用ランプとして使われていたこのランプ、今でもイギリスのウェールズで製造されています。
【仕様】
■素材
・ボディ:真鍮、銅メッキ
※銅色の部分は一度でも点灯させると変色しますが不具合ではございませんので予めご了承ください。
・グローブ:ガラス
■寸法
・180(240)xΦ63mm
※()内はハンドル含む寸法
■重量
・625g
■オイルタンク容量
・約30cc(約5時間)
■製造国
・イギリス(ウェールズ)
□ご注意
・燃料には必ずパラフィン系のオイルランプ用オイルをご使用ください。灯油やガソリンは使用しないでください。
・着火後はボディが非常に熱くなります。火傷に十分ご注意ください。
・ボディが熱くなっている状態で、フック先端のゴムがボディに触れるとゴムが変形したり溶けたりすることがあります。
・芯は口金より2mm以下でご使用ください。2mm以上で使用すると本体の変色・変形の原因になります。
・芯繊維の開き具合により2mmでも煤が発生することがあります。煤が出る場合は芯の突出量を下げてください。
□カッパー&ブラスの銅部分は焼け色が付きます。
・一度でも灯火するとカッパー部分のみ焼け色が付きます。仕様ですので予めご承知ください。
マイナーズランプ(セーフティーランプ)の歴史
石炭鉱業の歴史上でマイナーズランプは画期的な発明だったといえるでしょう。ハンフリー・デイヴィー氏が1815年にマイナーズランプを開発するまで、鉱夫はロウソクを利用していました。
むき出しになったロウソクの火が炭鉱のガスに引火して爆発するといった事故により死者が出てしまうこともしばしばあり、イギリスでは1814年だけでも死者160人に達しました。
元祖オイル・ランプ『デイビー・ランプ』は、上部が白い金網、底部分がガラスで囲まれた構造になっていました。
上部の金網部分から炎に必要な空気を供給し、同時に引火性ガスもランプの中で燃焼させると、ランプの外のガスには引火・爆発等を起こさないことを発見したのでした。但し、これは金網が熱くなり過ぎたり、強い風などが吹いて火が外にむき出しになったりしてしまったときに危険だったために、後のランプには風などを防ぐカバーがつくようになりました。
こうして、マイナーズランプは本品のような外観になっていきます。
マイナーズランプのもうひとつの機能はガスの検出です。炎の大小でそれが判断でき、ガスが濃いほど炎が青くなります。
マイナーズランプは石炭採掘のための地底作業をより安全なものにしましたが、逆に、それまでに行けなかったような、ガスが充満した危険な場所にまで行かせようとする指揮官がいたことから、デイビーを恨む人も中にはいました。しかしながら彼を称賛する声もあり、彼はこのように言っていました。
「北に住んでいた頃、どれだけの鉱夫やその家族の、命や生活を救ったかという感謝の手紙を受けることほど感慨深いものはなかった」
デイビーいわく、「私は人の命を少しでも救いたかっただけ」と言い、とてつもない価値があったであろうマイナーズランプの特許取得を辞退しました。今ではランプの外観は大きく変わりましたがその主な構造は今も変わりありません。