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今やキャンプシーンにおいて一大カテゴリーにまで成長した感のあるモノポールテント。本来の特性から離れキャッチ―な雰囲気だけが優先されたアイテムがあふれる中、骨のあるNewモデルがオランダのNigor社よりリリースされています。

ご紹介するのはNigor Wickup3 (ニゴア ウィッキーアップ)同ブランドでは最小サイズのモノポールテント。
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黒いサックのインナーテントと緑のサックのフライシートの2点で出荷されていますが緑のサックはサイズに十分な余裕がるのでインナーを同時収納することができます。フライ、インナー、ペグ、ポールを含む実測総重量は1874g。
個別にはフライ:746g、ポール:333g、インナー:745g。フライとポールだけならミニマム1079g(ペグ別)で使用可能。

 

 

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付属品はポール、ポールケース、Vペグ8本、ペグケース、説明書(本国使用)。張り綱と張り綱用のペグは付属していないので別途に用意が必要。ポールは7段階のラチェット仕様。
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サイズは上記のようになっています。ここまで来るとお気付きの方も出でてくるかと思いますが、これはGo-Lite Shangrila3とサイズ、仕様が、かなり近い物なっています。
高いデザイン性と実用的な強度や軽さで、一躍モノポールテントの人気を押し上げた名品は、惜しまれつつも廃番となり代用できるアイテムを探してもスペックに納得のできるものが少ない中、WickupのGo-Liteを上回る完成度に注目してみました。

 

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設営方法は従来品と同じくインナーを全開に広げ全6ヶ所をペグダウンします。Shangrilaとの違いはインナーのぺグループにも調整ベルトがついているので、ペグダウン後でもテンション調節ができる点、設営後にペグを打ち直すことが少なくなります。

 

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インナー上部のポール受けは少し硬めのナイロンで十分に補強されています。

 

 

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ここでもShangrilaとの違いがいくつか。ノーメッシュ部分が多いインナーテントは寒冷な時期にも対応しやすい。入口右下のペグループのオレンジ色はフライと連動した同色になっており、フライのかけ違いを防ぐ。フライとインナーをバックルで連結し2ヶ所のベルトでテンションを調整するとモノポール独自の高い強度と綺麗な張りが表れます。風による不可が大きくかかるフライのペグループ付近も黒い厚手の生地で大きく補強。

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ベンチレーションは上部に3ヶ所。こちらはShangrilaとほぼ同じ作り。

 

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室内は無理をすればレギュラーサイズのマット4枚を敷くスペースがあり1~2人の使用であればかなりゆったりストレスなく使用できます。

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そして最後にフライシートについて、Nigorのテントで一番心惹かれるのが生地に20Dのシルナイロンを採用している点。
ヒルバーグなどでもお馴染みですが、シーリングテープが使われていないのでシーリングの劣化が無く、加水分解に強く長寿命が期待できる生地を使用。PUコーティングされたテントとの是非は、一長一短あるので簡単には説明できませんが、現在のシーンにおいてハイエンドなブランドやユーザーに採用され始めているのも事実。軽量な六角モノポールテントとの組み合わせは、充分に貴重で魅力的。

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一見すると定番的なスタイルですが、無理に軽量化にこだわりすぎず、良質な素材と、こまかな気配りや総合力でアプローチする姿勢に好感が持てるブランド。長く付き合える心地いい道具をお探しの方に使っていただければ。

カトー

「Nigor Wickiup3」 WEST WEBストア詳細ページ

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