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スノースパイク6

簡易アイゼンのご質問をいただいたので、ブログでもご紹介します。

ちょっとまだ早いですが、春先の残雪期に持っていくのに重宝する簡易アイゼン。当店でも、例えば、定番のモンベルだけでも様々な種類を扱っています。

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ベーシックなモデルが「スノースパイク6」、4本爪のような軽アイゼンよりは、爪の間隔が広く取られ安心感がありながら、両サイドがチェーンでコンパクトに収納できます。

初めてで意外とわかりづらいと言われるのが、その取り付け方。ちょっとまとめてみました。

軽アイゼンのつけ方

こんな感じになります。

前後方向のセット位置としては、母指球が前側の爪がのり、踵で後ろの爪をきかせられるように。でっぱりがついていますので、これをかかとのソールに引っかかるようにすると、下りで後ろ側にズレずらくなります。

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合わせて人気の商品が、ラチェット式の「スノースパイククイックフィット」。ラチェット部分の故障が心配な商品でしたが、数年前に改良されてよくなりました。こちらは、工具を使って靴幅にあわせた調整が必要なので、必ずあらかじめ家でシューズに合わせて調整してください。

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裏面のボルトを緩めて靴幅に合わせます。「スノースパイク6」と違い、鉄のプレートが立ち上がっているので、ここをしっかり合わせます。調整不足で狭いと履けず、緩いとずれます。

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最近各メーカーから発売されており、トレラン系でも人気のチェーンアイゼン。モンベルの「チェーンスパイク」はサイズ別の展開で、色が異なります。ただのチェーンだけでなく、スパイクもついているので滑りにくくなっています。手のひらコンパクト収納サイズ。

 

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このほかに、軽アイゼンとしては、「コンパクトスノースパイク」や他社から4本爪もありますが、制動力が弱く雪のないところでバランスを取りづらいため、当店では低山であっても「スノースパイク6」以上をお勧めしています。

【スノースパイク6 よくある疑問・質問】
Q.ベルトが余りますがどうしたらいいですか
A.大小さまざまな靴に合わせるように長めになっています。踏むと転倒したりと危険なので、絞れるくらいの長さを残してカットしてください。末端はライターなどであぶって、ほつれないようにします。

Q.これで大丈夫ですか?
A.スノースパイク6は、あくまで、簡易のアイゼンです。前後の4本は前後方向に、真中の2本は横方向のずれを抑えるようについています。爪の長さも短いので、このあたりの意味が理解・体感できるまで安全な場所で練習することをお勧めします。残雪期のの角田山や弥彦山のような低山では、ほどよいトラクションで、10本爪よりも歩くのが楽しくなります。

Q.アイゼンとスノーシューのどっちがいいですか
A.新潟でよくある質問ですが、何があっても、確実に安全に自力で戻ってこれることが雪山の大前提です。降るときは一気に降りますので、アイゼンのみだと厳しいことも多いです。

このような質問をされる場合は、初めての方も多いと思います。経験のある方と一緒にいくことと、積雪がある場所であればワカンなども合わせて携行してください。新潟の低山は、日中の気温が高く、踏まれた登山道の溶けた雪面が夜に凍ってしまい、翌朝はつるつるのこともあります。そのようなときは、より爪のしっかりした歩行用の10本爪などが安心です(アイゼンの扱いは覚えなければなりません)。

また、MSRのスノーシューはスチールの爪(クランポン)がついていますので、アイゼンの機能も若干であれば果たします。が、あまりに斜度のきつい雪面では登坂できませんし、面積が広いため、つぼ足で踏んだ後を歩くのは苦手です。そのため、スノーシューだと踏んでいないところを歩きたくなりますが、そうなると、踏み抜いたり、滑落するリスクが増します。登山道が踏まれている場合はアイゼンも合わせて携行するのが安全です。

 

足回りは、常にオーバースペックだと、想像以上に疲労感がたまるものです。とにもかくにも、よく情報収集をして、行く場所に合わせた適切な装備で楽しんでみてください。

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