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八海山 黄金の風

10月21日

 

新潟県が誇る山、越後(魚沼)三山の一角、八海山へ。

 

 

八海山』といえば、日本酒のほうが有名でしょう。国道や高速からもその山容が確認できる、頂上がギザギザの山です。山岳信仰の山であり、行者が修験のために登ることもあります。

何年か前にロープウェイ経由で山頂を目指したのですが、あまりの恐ろしさに帰ってきた苦い記憶があります。

 

今回は八海山への再挑戦。一番険路と言われる屏風道から登ることを決めました。

 

朝6時に登山口の山口(二合目)からスタート。やはり朝はかなり冷え込んでいます。

四合目まではゆるやかな斜面で、屏風沢を横目にゆっくりと歩きます。1時間もしないうちに、大滝が目の前に見えてきます。残雪期にはなかなか迫力のある滝になるのではないでしょうか。

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四合目で小休止を入れます。すぐそばの清滝小屋は使用不能です。沢には水が流れており、ここで補給できるので必要な人は補給しましょう。

歩き初めてすぐにクサリ場が出てきました。屏風道が険路と言われるのは、クサリ場の連続で体力・握力が必要だからです。

 

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ただ、クサリ場は手足がかけやすい岩があり、鎖もしっかりしているので思ったより不安はありませんでした。

 

そしてこの風景。屏風道は尾根続きなので、眺めも非常に良いです。

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まさに錦を身に纏ったこの山は、秋に登るのがいいと思います。

 

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七合目にノゾキの松というところがあり、銅像?も近くに建っています。

 

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ときおりこんなクサリ場も出てきますが、近くでみると斜度感は薄れて軽快に登れます。それでも油断大敵!

 

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ヘルメットは被っていきました。落石もあるので十分注意が必要です。

 

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巻機山です。この日見渡せる限りほとんどの山は見えていたと思います。

 

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八ツ峰も見えてきました。

 

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途中、枯れた沢を登るのですが右手側に登山道が出てくるので見逃さないようにしましょう。

クサリ場も終わり、千本檜小屋までは緩やかな登りです。

 

小屋からは、、

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三山の一角、越後駒ケ岳の威容が見えました。2000m級とは思えない圧倒的な風格。

 

小屋の前で大休止を取ります。小屋の方の話を聞いていたら、朝方-3℃まで下がったそうです。

避難小屋を除いた営業も10月22日で終了。お疲れ様でした。

 

いよいよ八ツ峰縦走。より一層気を引き締めます。

 

まずは地蔵岳。

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次に不動岳

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さあここから!「落ちたら助かりません」の看板が出ています。

 

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クサリをしっかり握って、足場を確認してゆるゆる下ります。グリップのきく指全部が覆えるグローブがあればいいですね。

 

次は五大岳。ちょっと見落としやすいかもです。七曜岳のことかな?

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次は白河岳・・・のはず。

その前におっそろしい鬼トラバース

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足元は狭く、前方が確認しづらい。すれ違いは非常に難しい場所です。

 

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白河岳のはず!

 

次!

 

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あれ?ここも白川?

奥の岩峰は摩利支岳・・・のはず!

 

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高度感が伝わりにくいのが残念ですが、越後駒ケ岳側にひたすら下まで切れ落ちています。

 

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迂回路と登ってきた屏風道が見えます。この日はとにかく天気が良かった。

 

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妙高、火打はもちろん、その先の白馬っぽい山まで見えていました。視線を変えれば燧ケ岳、守門岳、、最高の眺望です。

 

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大日岳まであとひといき!

 

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垂直に架けられた梯子やクサリ。常に緊張を強いられます。クサリや梯子が取り付けられていなかった時代に、行者はどうやって登って行ったのだろう・・・。

 

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ようやく到着!お疲れ様でした!・・・・と思いきや

八ツ峰最大の難所はここからでした。

 

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かなりの長さのクサリ。もろに握力が物を言う場所です。ちなみにこれは2箇所目です。

 

当初の予定にはなかったのですが、あわよくば入道岳までと考えており時間もあったので足を伸ばしてみました。

 

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八ツ峰を俯瞰。人の大きさと岩の大きさの対比がすごいです。

 

入道岳は簡単かなー と思うのですが、途中越後駒ケ岳側に切れ落ちているのでここも気を抜けません。

 

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到着!ここが八海山の最高峰と言われています。

 

少し目をやると・・・

 

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越後三山縦走における最難関。オカメノゾキを含む中ノ岳までの縦走路。

三山縦走は目標の一つですが、これを目の当たりにしてまだまだ力不足だなと思いました。

 

入道岳を後にして、新開道経由で帰ります。

 

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が、この新開道。ここが今回一番恐怖を覚えたルートでした。

クサリのない切れ落ちたトラバース。長い梯子、急な下り、疲れた身体を痛めつけるには十分な道でした。

全く気が抜けません。

 

なんとか足を使って稲荷清水まで下りて来ましたが、ここの水場は枯れていました。

 

ロープウェイと沢の音が聞こえてきて、ようやくゴールです。

 

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今年一番の山でした。

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