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8/9~10 三条店登山担当の藤本君と北アルプスにある槍ヶ岳に登ってきました。

 ルートは定番の槍沢から。上高地から行くには複数ルートがありますが、ここが一番簡単です。
小梨平~明神~徳沢~横尾まではひたすら水平移動で、行きは明神岳などを横目に気持ちよくハイクできます。槍沢沿いを通り、殺生ヒュッテ横のテン場で1泊。翌日山頂を目指しピストンで帰るプランです。前情報では山頂付近の山小屋は水不足で、余裕を持った水を持参してほしいとあったので、水多めに持ちました。(実際は槍沢ロッジ、ババ平で給水できたので最初から多めにはいりませんでした)

 この時期は観光客でごった返しますが、横尾まで行くと一気に減少し槍ヶ岳へ至るルートに入ります。きつい登りはババ平以降なのでゆったりと歩いて行けます。

 途中ガスが上がってきて同時に霧雨に見舞われました。登りで蒸し暑く、レインも着こむと不快さMAXで、正直53回くらい帰ろうと思いました。藤本君は、今登ってましたっけ?と言わんばかりの平然とした顔をしていました。。。

 およそ8時間ほど登ると槍ヶ岳の姿が捉えられます。殺生ヒュッテは盛夏にしては静かでした。台風が近づいてきているのが理由だそうで、小屋の宿泊者は1名、テン場でも10張りないぐらいでした。
 腹ごしらえに牛丼を注文し、体を休めてからテント設営。平地のキャンプ場と違い、岩場のキャンプ場はペグが効かないことがほとんどなので、岩をうまく使ってテントを固定する必要があります。通常、買ったばかりのテントはガイラインがフルで付いていないことが多いです。自分は風に耐性を持たせるために、事前にガイラインはすべて付けていきました。

 当日の登頂は予定してなかったのですが、藤本君の「明日晴れるかどうかわかりませんよ」の一言で急遽山頂を目指すことにしました。アタックザックにエマージェンシーやヘッデンなどを詰め込み、体も重いまま槍ヶ岳山荘まで。さすがに3000m付近では少し頭痛がします。
 夕方近かったこともあって登山者はほとんどなく、直下の鎖場、岩場、梯子はすんなり通れました。手がかり・足がかりがかなりしっかりあるので、難しくありません。落石の可能性が有るのでヘルメットは必須ですね。

 合成のような背景。。。時折ガスが晴れて一喜一憂しながら、他の登山者の方と晴れ間を狙いましたが今日の槍ヶ岳は隠れ気味でした。

 疲れもあったので、マットの上でごろごろしながら着替えして、完全に暗くなる前に夕飯。α米とフリーズドライの味噌汁で。お湯で戻すだけでとても美味しいご飯が食べられるので山では定番です。
 明日の朝どうします?もう下りますか?など話しましたが、明日の天気次第!で終わってそれぞれ寝入りました。夜半結構な雨風に打たれたので、もう明日は難しいかなー とモヤモヤしながらテントの天井を見ていました。
 

 翌朝4時、5時と時間が過ぎてもガスのまま。もう撤収しよう と考えて行動し始めた6時ごろ。東鎌尾根が次第に輪郭を現わして、槍ヶ岳もその山容をはっきり見せました。 これはもう行くしかない!と結論付け急いで支度して、槍の穂先へ。

 槍ヶ岳山荘からはかなり強く風が吹いており、山頂へ行く渋滞に巻き込まれてかなり寒かったです。今日は奥穂高、ジャンダルム、双六や富士山まで見えました。
 

余裕の藤本君。

 彼が持って行ったザックは38リットルですが、それに1泊2日のテン泊用品入れてかつヘルメットもザックに内蔵させていたので、相当タイトに収めていたと思います。(本人はテントをツェルトに切り替えれば15リットルでもいけた とのこと) パッキングのコツは是非、藤本君に尋ねてみて下さい。

 帰りは同ルートをピストンで。急ぎ足で帰ったので6時間ほどで小梨平に着きました。
槍沢ロッジのレモネードが本当に美味しかった!

 人気の山域の山小屋にはお土産が充実しており、オリジナルグッズもたくさんあるので個人的には現金を少々持って行った方がいいと思います。もちろんドライサックなどに入れて濡れないように。

自分持ち物リスト
・ザック 50リットル
・レインウェア上下
・テント(2人用)
・ダウンシュラフ
・エアマット、ピロー
・化繊インシュレーションジャケット、ダウンパンツ
・着替え上下一式(手ぬぐい、靴下含む)
・クッカー、バーナー、カトラリー
・ヘッドランプ
・水2リットル+ナルゲン1リットル
・ツェルト、エマージェンシーキット(ビビィ含む)、ココヘリ
・アタックザック
・サコッシュ
・ヘルメット
・トレッキングポール
・食料(柿ピー、グミ、α米、コーヒー)
総重量約14kg
 今回の山行で思ったことは、上記のうちシュラフ(5℃対応)はもっと薄手でもよかったこと、水は沢や山小屋での補給を考えると2リットルのプラティパスのみで良さそうでした。サコッシュも便利なんですが、ハシゴや鎖場では引っかかる恐れもあるので、岩稜の多い山域では控えた方がいいと思います。食料も消費しなかったものもあるので、半分に削減。
 あれいらなかったから次回もいらない とはいかないので、事前の下調べは非常に重要です。地道に削るともう2kgはいけそうです。極端なUL指向ではないのですが、やはり軽いと行動範囲が広がり、体力にも余裕ができます。100g軽くするのと同時に100m登れる体を作っておきたいですね。

長岡店
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