ノルウェーの新鋭ブランド、NORTENTが作る薪ストーブに関してご紹介いたします。
NORTENTが作る薪ストーブは2種類あり、今回はステンレスストーブについて。
(もう1つのチタンモデルはなかなかトンがっているので、これも改めてご紹介致します。)
以前、Youtubeの動画でもご案内しましたが、今回はようやく商品が入荷してきたので、実際に火入れしてみました。
動画内でご案内している装備以外に、煙突に差し込んでガイラインを引くアダプターと、灰かきと扉の換気口を開けるための役割があるステンレスのL字の棒が入っています。
中には煙突6本と火かき棒が入ります。残り2本は収納袋のサイドポケットへ。
NORTENTのGamme8にインサートして1時間程度燃焼させてみました。
Gammeのサイズによっては煙突の本数を減らしますが、8サイズはすべての煙突を利用して良さそうです。6サイズなら6本、4なら4本といった感じです。
NORTENTのテントは基本シルナイロンを素材として使用しているので、火の粉に弱いです。ですが、このステンレスストーブは煙が一度上部仕切り版を経由するので二次燃焼が発生し煙が起きにくく、また仕切り版に火の粉が当たるため、火の粉が煙突から出ていきにくい構造になっています。
ガラスに光が反射して分かりにくいですが、上部の2か所に炎が吸い込まれているのがわかります。
熱せられた仕切りに煙が通るので高い燃焼効率を誇り、きっちり燃焼しているときは煙はほぼ出ませんでした。
上部空気口を閉じ、下部空気口を開放しています。この状態で若干ゆっくり燃えてくれます。薪の使用をセーブしたいときにはもう少し閉じても良さそうです。煙突にダンパーがついていませんが、上部空気口をコントロールすることで、その代わりを果たします。
ガラス窓にステンレスでデザインされた意匠もポイント。
薪ストーブ本体の大きさはコンパクトですが、長い薪でもしっかり入ります。ただ、太い薪をそのままくべるのではなく、ある程度小さくしてあげてください。奥行きは実測437mm。
煙突の長さは約397mm。内側直径は約66mmでG-STOVEよりも太い煙突です。
よくある質問の中で、NORTENTに使うときにテントプロテクターは必要か?と聞かれることがあります。今回の1時間ほどの燃焼では必要性を感じませんでした。ポートは難燃性の生地なので、プロテクターはいらなさそうです。もちろん、熱による劣化は出てくるかもしれません。どうしても不安だ という方はプロテクターも検討してみてください。※プロテクターを付ける場合はポートに切り込みを入れる必要があります。自己責任でお願い致します。
各メーカーが薪ストーブを出してきていますが、火の粉を発生させにくい構造になっており、かつ高い燃焼効率と、錆に強いステンレスボディ、コンパクトながら強固な作りで薪ストーブの理想形と言えます。
薪ストーブを検討している方に、ぜひ第一候補に入れて頂きたいと思います。
※2023年秋ごろに再入荷したステンレスストーブですが、本国側で仕様変更があったようなので、確認できた点を記載いたします。
・煙突と本体の接合部の形状変更。歯車のような形の接合部でしたが、より簡易なものとなっています。
・ロストルの形がコの字からストレート平版に変更。
・灰かき棒が付属しない。
以上です。他に確認できた変更点が出てきたら追加いたします。
WEST長岡店 G